English: Metropolitan Government Building in Shinjuku, Tôkyô, Japan (Photo credit: Wikipedia) |
東京はバスで夜遊びする街です
日経ビジネスオンライン
何年か前の話になるが、ある昼食の席で、
「昼食後に襲ってくる睡魔とどう闘っているのか」
という話題が出たことがある。
私がその時に驚いたのは、20代の若い男女を含めて、その時に同席していた8人ほどのメンバーのほぼ全員が、日常的に昼食後の睡魔と闘っているということだった。もう少し詳しく説明すると「ほぼ全員」というのは、具体的には、私以外の全員で、つまり、眠くならないのは私だけだったのだ。
「えっ? オダジマさんは眠くならないんですか?」
「うん」
「ほんとですか?」
「うん」
「……あの……秘訣を教えてもらって良いですか?」
「うん」
「ほんとですか?」
「うん」
「……あの……秘訣を教えてもらって良いですか?」
こう言われて困ったのだが、実際のところ、秘訣も何もないのだ。十分に寝ていれば、起きている間に睡魔が襲ってくることはない。それだけの話だ。
で、話題は、「何時間眠っているのか」という話に移る。
おどろくべきことに、東京の若い人たちは、どいつもこいつも、6時間しか眠っていない。
そんなもの、眠くなるに決まっているではないか。
っていうか、死ぬぞ。
おどろくべきことに、東京の若い人たちは、どいつもこいつも、6時間しか眠っていない。
そんなもの、眠くなるに決まっているではないか。
っていうか、死ぬぞ。
「ちなみにオダジマさんはどれぐらい寝てるんですか?」
「レギュラーだと、夜7時間と朝2時間、時に応じて昼寝が1時間から2時間という感じかな」
「えっ? って、それ……猫じゃないですか」
「レギュラーだと、夜7時間と朝2時間、時に応じて昼寝が1時間から2時間という感じかな」
「えっ? って、それ……猫じゃないですか」
若い頃は、一本で10時間寝られたのだが、50歳を過ぎてから7時間ぐらいのところで一回目覚めるようになってしまった。なので、一度起きて、トイレに行って、メールとツイッターを確認してから、もう一度寝るようにしている。
昼寝をするのは、仕事がはかどらない時だ。
原稿を書く仕事は、少しでも眠気が差すと書けなくなるからだ。
原稿を書く仕事は、少しでも眠気が差すと書けなくなるからだ。
もっとも、これは、私が個人的にかかえている迷信であるのかもしれない。つまり、私は、自分の携わっている仕事が、繊細至妙な感覚を要する崇高な作業であるというふうに思いたいがゆえに、ほんの少しの眠さで仕事が成立しないという設定にこだわっている、と、そういうことだ。
ともあれ、私は、どんなに危機的な〆切が迫っていても、眠気を感じた時には寝る。
だから、起きている間に睡魔と闘うという経験は、私には生じる余地がない。
だから、起きている間に睡魔と闘うという経験は、私には生じる余地がない。
何を言いたいのかというと、東京都民は、どう考えても睡眠不足だということだ。
半年ほど前に見た、外国人がたくさん出てくるテレビのバラエティー番組で、日本在住の外人さんたちが異口同音に言っていたのは、「日本人ほど電車で寝る人たちはいない」ということだった。
私もそう思う。
昨年の四月から、週に2回、昼間の地下鉄に乗るようになったのだが、私の乗る時間の地下鉄南北線の乗客は、ほぼ半数の人間が眠っている。これは、異常なことだと思う。
昨年の四月から、週に2回、昼間の地下鉄に乗るようになったのだが、私の乗る時間の地下鉄南北線の乗客は、ほぼ半数の人間が眠っている。これは、異常なことだと思う。
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